Normal Skin
-普通肌 (ノーマルスキン)
普通肌は過度の乾燥や皮脂の過剰分泌が少ないため、比較的お手入れが簡単です。ここでは普段肌を健やかに保つスキンケア方法をご紹介します。
肌を清潔にする:
肌にやさしいメイク落としを使って、メイクや余分な皮脂などの汚れを落とします。洗顔は朝と夜の2回がベストです。
そして、刺激の少ないアルコールフリーの化粧水をおすすめします。
角質ケア:
週に1~2回ほどスクラブの入っていないピーリング剤で、やさしく角質を取り除きます。
すると、古い角質が取れて毛穴が詰まりにくくなり、肌が明るくなめらかになります。
保湿:
軽い使い心地のベタつかないクリームを使い、肌の潤いを保ちます。
日焼け対策:
SPF30以上の日焼け止めを使って、紫外線から肌を守りましょう。
健康的な食生活:
野菜や果物、上質な脂質を豊富に含む食事で、健康的で輝く肌を保つのに役立ちます。
充分な睡眠:
肌は寝ている間に回復すると言われています。1日7~8時間以上の睡眠をとり、肌を休ませることが大切です。
禁煙:
喫煙はみずみずしい肌の大敵です。肌を急速に弱らせ、老化の原因になるので避けましょう。
刺激の強い製品を避ける:
刺激の強い石けんやスクラブなどは、肌に必要な油分まで奪い去るので注意が必要です。
ケアしすぎない:
一度でケアしすぎるのでは、逆に肌の悪化を招きます。また、クレンジングや角質ケア製品を使いすぎると、肌本来の油分を奪いすぎ、肌荒れの原因になることも。
普通肌におすすめ →
Dry Skin
-乾燥肌 (ドライスキン)
乾燥肌は、水分・油分ともに不足しているのが特徴です。肌のつっぱりやカサつき、シワや乾燥小じわが目立ちやすいです。
キメは整っていますが、ツッパリを感じやすく、カサカサして見えがちです。
肌表面を守る皮脂が不足すると、皮膚の水分保持力がなくなり、バリア機能が低下します。
肌が常に”乾いた”状態になり、過敏になることも。
水分と油分を整えて若々しい肌を保つためには、栄養を与えるケアが重要です。
-乾燥肌へのアドバイス :
乾燥肌は肌が敏感に傾きがちで、カサつき、痒み、皮むけなどが起こりやすく、慎重なお手入れが大切です。ここでは乾燥肌を潤いあふれる健康的な肌に保つための方法をご紹介します。。
やさしいクレンジング:
肌にやさしいクリームタイプメイク落としと化粧水で、肌の汚れ、メイク、余分な皮脂や角質を落とします。熱すぎるお湯は肌に必要な油分まで奪ってしまいます。ぬるま湯を使用しましょう。
保湿:
肌に潤いを与えつつしっかり保護するために、濃厚な保湿剤を使いましょう。また、マカデミアナッツオイル、ココナッツオイル、ブラジルナッツオイル、ラズベリーシードオイルやポピーシードオイルなど、入浴後に栄養価の高いオイルを併用すると、より効果的でしょう。
グリセリン、ヒアルロン酸、セラミドなど、肌の保湿力をあげる成分が配合されたものを使用すると効果的です。
夜は、顔、首、デコルテに角層の細胞間脂質を満たすトリートメント製品を塗布します。
週に1~2回、水分ケアをするマスクで集中保湿します。
やさしい角質ケア:
週に1~2回のスクラブレスピーリングは、古い角質が除去され毛穴詰まりが解消します。やりすぎは肌に刺激を与え敏感になってしまうので注意しましょう。
加湿器の使用:
屋内の空気が乾燥すると、それに伴って乾燥肌が深刻になることも。加湿器を使用して空気に適度な潤いを与えましょう。
シャワーの時間の短縮:
長時間のシャワーは、肌に必要な油分まで落としてしまいます。10~15分程度にとどめ、ぬるめのお湯を使いましょう。
刺激の強い成分は避ける:
アルコール、香料 (天然の香料はOKです)、レチノイドなど刺激の強い成分の入った製品は、肌を乾燥させてしまいます。可能な限り使用を避けましょう。
日焼け対策:
SPF30以上の日焼け止めを使い、紫外線から肌を守りましょう。
そして、最低でも1日あたり1.5Lの水を飲みましょう。
乾燥肌におすすめ →
Mature Skin
-成熟肌 (エイジングケア)
成熟肌には次のような特徴があります。
表皮に厚みがなく、敏感で薄くなっています。肌が荒れやすく、弾力がありません。色素沈着を起こしやすく、バリア機能が不十分で、外的刺激に弱いです。
小じわ、ハリ・弾力の低下、シミ・色素沈着、乾燥、くすみ、毛穴、コラーゲンやエラスチンの減少、皮膚の厚みの低下、肌薄による過敏、保水力の低下、敏感、皮下脂肪の減少、肌が痩せて見える、などがあります。
-エイジングケアのためのアドバイス:
肌を保護しながら弾力を取り戻す製品を使用しましょう。
-クレンジング:
肌にやさしいクレンジング剤で、肌本来の油分を奪わずに皮脂や汚れとメイクを落とします。
ベルベットクレンジングミルクまたはドライクレンジングは乾燥した成熟肌におすすめです。
-化粧水:
肌にやさしい化粧水で、pHバランスを整え次に使う製品の浸透を促します。
-角質ケア:
週に1~2回、スクラブの入っていないピーリングでやさしく古い角質を除去します。肌のくすみや凸凹を改善します。
-美容液:
アンチエイジング、ブライトニング、保湿など、肌悩みに合わせた美容液を朝晩使います。ビタミンC、ペプチド、アデノシン、グルコサミンが含まれるものを積極的に取り入れましょう。
-保湿:
自分の肌に合うエイジングケアクリームを朝晩塗って、肌に潤いを与え保護します。
ペプチド、クルミ、マロン、アセロラ、アーモンドが入っている製品を選ぶとよいでしょう。
-夜は肌の再生を促すエイジングケア効果のあるものを顔、首、デコルテに塗りましょう。
-また、シミ・くすみ対策用のクリームを手に塗ると、肌を引き上げシワや色素沈着を目立たせなくします。
日焼け対策:
SPF30以上の日焼け止めを使い、紫外線から肌を守りましょう。
成熟肌におすすめ →
Oily Skin
-脂性肌 (オイリースキン)
脂性肌は、皮脂が過剰に分泌され、毛穴詰まりやニキビができやすのが特徴です。肌のテカリ、毛穴が目立ちやすいです。キメが粗く、毛穴開きが気になるうえテカりやすく、肌のアラが際立ちます。肌の水分が不足しており、炎症を起こしてしまうことも。ストレスや外的刺激(空気の汚れ、日焼け、冷たい雨風)は皮脂分泌を過剰にし、肌をさらにオイリーにします。
-脂性肌の方へのアドバイス:
肌に合うスキンケアで水分と油分のバランスを保ち、肌状態を整えましょう。
肌の衛生管理を徹底する:
-朝晩の洗顔は、刺激が少なく洗浄成分の入っていない製品を使いましょう。
オイルフリーのメイク落としを使用し、オイリースキン専用洗顔料で洗浄 後、やさしいフローラルローションの順でケアします。
-朝晩のクレンジングと化粧水の後、脂性肌用の乳液を塗ります。
-夜は、脂性肌用のリペアリングケアをします。
-週に2~3回、皮脂が詰まった部分をピーリングやクレイパックします。スクラブの入っていないピーリングのみ使用します。
-日焼け止めは肌タイプに合うSPFで、液状またはジェルタイプのものを使用します。
脂性肌におすすめ →
Combination Skin
-混合肌 (コンビネーションスキン)
混合肌とは、脂性肌と乾燥肌が混在した肌のことです。一般的に、Tゾーン(おでこ、鼻、あご)はオイリーで、頬は乾燥しているのが特徴です。
Tゾーン(おでこ、鼻、あご)のキメは乱れ、毛穴は開いています。
そして頬は大きなトラブルが見られず、マットで均一な質感をしています。
-混合肌の方へのアドバイス:
頬の潤いを保ちつつ、油分量を安定させるスキンケア用品を使用しましょう。
肌の衛生管理を徹底する:
-朝晩、皮脂が過剰に出ている部分を中心にマイルドな製品で洗顔します。
オイルフリーのメイク落としを使用し、オイリースキン専用洗顔料で洗浄後 、
やさしいフローラルローションの順でケアします。
-朝晩の洗顔後には、混合肌用の乳液を塗布します。
-朝は日中の皮脂量を安定させるため、マットタイプの保湿クリームを塗ります。
-夜は、混合肌用のリペアリングケアをします。
-週2~3回ほど、スクラブの入っていないピーリングやナイトマスクをオイリーな部分を中心に使います。
最後に日焼けから肌を守りましょう。混合肌に日焼けは大敵です。肌が日を浴びることで一時的に肌が乾燥し心地よさを感じるかもしれませんが、紫外線が肌のトラブルにつながります。
混合肌におすすめ →
Sensitive Skin
-敏感肌 (センシティヴスキン)
敏感肌は特定の製品や周りの環境によって刺激を受けやすいです。
そのうえ化粧品によっては刺激や赤み、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。
「ノンコメドジェニック」「低刺激」「無香料」「天然香料」など、毛穴の詰まりやアレルギー反応を起こしにくい製品を使用することで、トラブルを避けることができます。
また、はじめて使う製品は二の腕の内側であらかじめパッチテストしましょう。寝る前にメイクを落として肌が呼吸できる時間を与えることも大切です。
さらに、肌にやさしい洗顔料など敏感肌用の製品を使用することで、肌荒れを防ぐことができます。
-敏感肌へのアドバイス :
敏感肌をいたわりながら細かなところまでやさしく洗いあげる、ソフトなメークアップリムーバーを使用し肌へ水分を補給しましょう。
-刺激の強い石けんや角質ケア製品の使用は避け、肌にやさしい洗顔料を使用しましょう。
-アルコールフリーのやさしい保湿ローションで潤いを与えます。
-熱いお湯は避ける:
熱すぎるお湯は肌に必要な油分まで奪い、肌荒れを引き起こします。
ぬるま湯を使い、長時間のシャワーや入浴も避けましょう。
-定期的な保湿:
敏感肌は乾燥しやすいため、保湿に力を入れることが大切です。こまめな保湿を心がけましょう。
-熱いお湯は避ける:
アルコール、香料(天然香料はOK)、安価に手に入るエッセンシャルオイルなどの成分は、敏感肌に刺激になる可能性があります。刺激の強い成分は避けてください。
-日焼け対策:
敏感肌は日焼けによる皮膚ダメージを受けやすいです。そのためSPF30以上の日焼け止めを使用し、2時間おきに塗り直しましょう。
-引っ掻いたりこすったりしない:
引っ掻いたりこすったりすると炎症を起こし、感染症の危険性が高まるので注意しましょう。
-急激な温度変化に注意:
熱いシャワーを浴びてすぐ冷たい部屋に入るなど、急激な温度変化は肌の赤みや痒み、乾燥の原因になるため避けましょう。
–上記の方法で改善が見られない場合は、皮膚科に相談しましょう。
敏感肌の原因、症状を緩和するための治療法や製品を教えてもらえます。
敏感肌におすすめ →
Conclusion
最後に肌タイプは季節や年齢によって変化します。
その変化を見極め、スキンケアを調整することが大切です。
また、肌タイプが2つ以上混ざる場合や、肌タイプが変化する時期も存在します。
肌タイプを知る簡単な方法:
すっぴんで診断:
洗顔後、何もつけない状態で1日過ごします。自分の肌状態を観察し、皮脂や乾燥、敏感になっていないか確認します。
ティッシュオフテスト:
洗顔後、ティッシュを顔に押し当てます。ティッシュに皮脂がついていたら、脂性肌です。皮脂がついていない場合は、乾燥肌です。
水しぶきテスト:
顔に水をかけて、数分待ちます。肌にツッパリや乾燥を感じたら乾燥肌です。逆に油っぽいと感じたら脂性肌です。脂性肌でも乾燥肌でもない場合は、普通肌となります。
さらに、皮膚科医に肌状態を診てもらい、専門家による診断を受けて肌タイプを知ることもできます。